【6カ国協議とは?】北朝鮮の非核化情勢で再開の見込みが出てきた6カ国協議とは何か

北朝鮮が核実験場の破棄、中長距離ミサイル、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験の中止を発表したことで、現在中断になっている「6カ国協議」の再開も考えられますが、この6カ国協議とは何か調べてみました。
北朝鮮の核問題の話し合い
6カ国協議は「六者会合」や「六者協議」とも呼ばれ、北朝鮮の核問題を外交的に解決しようとする協議のことです。
議長国の中国をはじめ、日本、韓国、アメリカ、ロシア、当事国の北朝鮮を入れた6つの国が参加することいから「6カ国協議」といい、大統領や首相などのトップが協議するのではなく、外交当局の局長級の担当者が協議を行うんですね。
- 日本:外務省アジア大洋州局長
- アメリカ:国務次官補
- 韓国:外交通商部次官補
- 中国:外交部副部長
- ロシア:外務次官
- 北朝鮮:外務次官
名称は違いますが各国共に外交の局長クラスです。
2003年8月から計6回の9次会合まで行われていて、2005年9月には6カ国が北朝鮮の核兵器破棄の合意を採択し共同声明を発表、2007年3月には、北朝鮮が核施設の停止・封印とIAEAの査察を受け入れる用意があるとしながらも実行はされませんでした。
その後の2009年4月に人工衛星と称したミサイル発射実験を行い、数日後に核兵器開発の再開と6か国会合からの離脱の表明を発表し、現在に至っています。